web制作の事業承継【事例から読み解くポイント】

後継者不足により、自分の経営しているweb制作会社の「事業承継」思うようにいかないと頭を抱えている人も少ないないでしょう。

しかし、事業承継がうまくいかない本当の理由は、後継者不足ばかりではないのかもしれません。

本当の原因は、現在の経営者にあるかもしれないのです。

一番気を付けたい点は、リタイアする時期です。

何事も去り際(さりぎわ)がとても重要なのです。まだまだ経営できると、かなり高齢な経営者の方も頑張っていることも多いですが、それはとても残念なケースだと言えます。

優秀で、商売上手な経営者ほど「事業承継」がうまくできないとも言われています。

というのも、ワンマン経営になりがちになっていて、後継者が育たないからなのです。

そしてオーナーが高齢となってくると、心配するのは健康問題です。体調の異変は突然やってきます。働けなくなってから後継者を探していては、思った通りの事業承継は行えないはずです。

あなたが成長させてきたweb制作会社の事業を発展させることができるのは、この「事業承継」にかかっていると言っても、過言ではありません。

ズバリ、スムーズな事業承継を完了させるためにはどうすればいいのか?

今回は、Web制作会社の事業承継を事例とともに紹介していきましょう。

 

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web制作が事業承継を行う背景

【スマホユーザーが増えてWeb制作会社の業務は激変した】

Web制作を行う現場は、ここ5年の間でも大きな変化が起こっています。

その変化の要因の一つに、今、Webを閲覧する方法は、スマホが主流となってきているところが挙げられます。

そして、そのスマホでダウンロードできるのが「アプリ」です。

様々な用途に使えるアプリが多数開発されています。

例えば、飲食店に並ばなくても事前予約できて、細かい時間まで指定できるアプリや、写真が加工できるアプリ、料理の献立を考えてくれるものや、様々なアプリが存在します。

使い方がとても簡単なのが大きな特徴です。

今までのweb制作のように、単純なサイト制作というのは減少しています。その反面、先程からお話しているアプリ制作はずっと増加傾向です。

細々としたweb制作、単純なSEO対策などは減少してきているのです。

動画を含む撮影からコンテンツ作成、集客のためのメディア作成の案件も増加していて、その運用プランまで相談されていることもあります。

単純なwebサイト制作だけでなく、コンサルティング、マーケティングまで対応しなければいけません。

率直に、過去の成功体験に基づいた今まで通りの経営では、もう事業を続けることができなくなったと実感しているオーナーも少なくないのではないでしょうか。

この厳しい状況で、我が子に会社を任せるのは少し難しいと感じているかもしれません。

また、社内から後継者を探すのも難しいという気持ちもあるでしょう。

少人数のweb制作会社では、現場での作業だけでも激務なのに、その上経営面まで任せることは簡単なことではありません。

このような背景からか、M&Aでのweb制作会社の事業承継を検討するオーナーが増えています。

 

web制作の事業承継の事例

【株式会社これからがニッチイノベーションを事業承継】

最近の事例では、2019年11月に株式会社これから×ニッチイノベーションが事業承継を行いました。株式会社これからは、Web制作、運用代行、コンサルティンまで幅広くWeb制作を行っている企業です。あのお笑い芸人「にゃんこスター」のアンゴラ村長が在籍していることでも有名です。

株式会社これからは、ネットビジネスの底上げと売上向上を目的に事業承継をM&Aで行いました。

ニッチイノベーションには、EC事業者を対象に商品データベースの構築やショッピングカートの移行などの豊富な実績・ノウハウがあります。この事業価値を事業承継という形で取り入れることにしたのです。

株式会社これからは、今年3月には、早速と「ECサイト成功のカギを伝授」というセミナーも開催しています。月収5000万円を目指せるECサイトの成功事例と運用効率化メソッドが学べるセミナーとのこと。ニッチイノベーションと事業承継したことで、ニッチイノベーショの強みをすでに活用し始めているようです。

次は、実際に譲受先を探しているWeb制作会社の一例をご紹介していきましょう。

15名程度の従業員がいる会社なのですが、希望売却額はかなり高額となっています。

すでに多くの顧客に恵まれていることがあり、事業譲渡先はその買収額をペイできるのではないでしょうか。

 

【実際に譲渡希望の企業の一例】

譲渡希望企業の事業内容は以下の通りです。

  1. webサイトの設計構築、オンラインプロモーションの企画・制作
  2. カタログ、パンフレットなどグラフィックデザインの企画・制作
  3. マーケティング戦略・ブランド戦略のコンサルティング

この会社は東京都内にオフィスがあり、従業員数は15名程度です。

社内での各自の業務内容が多岐にわたり、クライアントが求める「成果を上げるための施策」を社内のメンバーだけで完結できるのが一番の特徴です。

実際に、創業から10年目で800件の案件を受注しています。また、クライアントからの信頼も厚く、リピーターが多く存在するところも大きな強みです。

創業10年で、web制作会社ではかなり実績のある企業です。そして、取引先に大手企業が多いところも魅力です。

率直に、この規模の企業ですと、一般的に売却希望価格は2億5000万ぐらいでしょう。

自社を譲渡したいと検討している企業には、かなり参考となる規模と金額感ではないでしょうか。

10年間地道にクライアントと取引し、ある一定数のリピーターが存在すれば、自社の事業を高額で売却できます。

現在、web制作会社は高額で取引される案件なのです。まさに売り手市場と言えます。

 

web制作の事業承継のポイントとは

従業員の人数と質

【従業員の質は、在籍している社員数で決まる?】

従業員数によって、そのweb制作会社の人材の質というのがある程度、明確になります。

100名以上のweb制作会社ですと、webデザイナーという職種は存在せずに、デザイナー、エンジニア、ディレクターなどの業務が細分化されています。その為、デザインとコーディングを、バランスよく身に着けることが難しくなるのではないでしょうか。

【どの規模の企業に優秀な制作者が隠れているのか】

 

web業界で一番、有能な人材が揃っていると思われているのは10名以下の小規模な企業です。

10名程度で、マーケティングから営業、デザイン、コーディングとすべての業務を対応しますから、自分の持ち場において完璧に業務をこなす必要があります。

高い制作能力を身に着けていないと、少人数の職場で働くことはできません。

しかし、なかなかそれだけの高い能力を身につけるのはかなり難しく、並大抵ではないでしょう。

制作過程を外注先などに効率よく振り分けて発注している場合なら、良いのですが何もかも社内で対応している場合は、あまりに忙しすぎて、新しい知識などを見に着ける時間がなく、中途半端な能力しか身についていないという結果にもなりかねません。

ある程度の能力を持った制作者だったとしても、あまりに業務が忙しすぎて、つぶれてしまうという危険性もあるのです。

 

結論 … 中規模のweb制作会社には優良な社員が存在する確率が高い

30人程度の従業員数の制作会社が一番働きやすいと言われています。

忙しくなると、経験値が低くても仕事が回ってきますが、ある程度の人数がいますからフォロー体制もあります。その上、デザインもコーディングもシンプルに経験できます。

つまり、激務になりすぎずに必要な経験が積めます。

M&Aを考えるときも、ある程度の金額は必要になってきますが、20~50名程度の従業員が在籍している制作会社が狙い目といえるでしょう。

 

直契約の取引先の数

web業界で、クライアントからの直接依頼を定期的に受注している「web制作会社」というのは、かなり事業価値が高いとみなされています。

そんな会社なら、別に第三者へ事業を引き継ぐこともないのでは? と思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、事業承継を考えているweb制作会社のほとんどは、事業が軌道に乗っている場合が多いのです。業績の良い事業だからこそ次世代に残しておきたいと思うのでしょう。

事業を譲り受けようと検討したら、思考はシンプルにしなくてはいけません。

受注数が少ない企業をよく調査をせずに買い取ってしまってはいけないということです。

どのくらいの受注数があるか、定期的に受注はあるのかなどは徹底的に確認する必要があります。次の項目でも伝えますが、取引先の質も考慮すべきです。

業績が良くない事業をあえて買い取って、育てるという手法もあります。

買い取る金額も少額で済みますから、買い取り後に事業を成長させることができればかなりの儲けが見込めます。実際、その方法で事業を手広く拡張してきた経営者もいます。

つまり、web制作会社に限ってお話するなら、受注数が多い企業を選ぶことをお勧めします。

 

取引先企業の規模

前章の最後で、受注数が多い企業を選んでください、と伝えましたが、その相手先企業の規模も気になるところです。どんどん発注していても、実際に支払いが行えないという状況に陥ることもあり得るからです。焦げ付きのある取引先を抱えている企業を買い取ってしまっては大変なことです。

例えば、入金の状況(請求締め日、入金方法、入金状況)などもある程度は、調べる必要があります。

M&Aを行う場合、帳簿類を監査する項目もありますので、その時に売掛金などの入金方法は確認できます。

このようなことから、取引先の企業の規模は、ある程度大企業であることが望ましいでしょう。

大手企業との取引経験、顧客に大手企業が多く存在するなどは、大きな事業価値になります。

 

M&Aの専門家に頼るのもアリ

M&Aを検討したら、売り手をあなた自身で探すよりも、web制作会社のM&A実績があるエージェントに頼むのもひとつの手です。

web制作会社のM&A実績があるエージェントならば、業界のことにも精通していて、一から事業内容などを説明する必要もなくスムーズに事業承継が行えます。

また、過去の事業承継の例などについても説明して貰えることでしょう。

自分の会社に合った事例を紹介してもらうことで、自社の事業と相性が良い企業を紹介してもらうことも可能なのです。

また、M&Aは事業内容の相性も大切ですが、経営者同士の相性も大切です。

自社の事業内容、経営者の人柄などを正確に伝えるためにも、仲介してもらうM&Aエージェントの選択はとても重要です。

買い手と売り手の経営者のプロフィールなどを十分理解してくれるエージェントを見つけるべきです。まずは、M&Aエージェントに相談してみることをお勧めします。

 

web制作の事業承継を行うなら

オーナーがM&Aを検討していることを、従業員に発表するタイミングは細心の注意を払うべきです。最近は、ずいぶんM&Aについても正しい理解が広がっていますが、まだまだ業績が悪い企業が買いたたかれるというイメージを多くの人が感じてしまうのではないでしょうか。

「会社の経営がうまくいっていないのかな?」と、従業員に余計な心配をかけてしまうものです。従業員の離職の要因にもなりかねません。M&Aが完了するころに大切な従業員がひとりも残っていない、なんてことにもなりかねないのです。

また、実際にいつも顧客に接しているのは、制作者である従業員です。

早い段階で、事業承継することが様々なステークホルダーに伝わってしまうのは良いことではありません。

クライアントの立場に立つと、取引先のweb制作会社の経営状態が芳しくないなら、新しい案件を依頼することをやめて、他の会社に頼もうかなというのが人の心理です。

大切な顧客まで失ってしまうことにもなりかねないのです。

そうならないためにも、当初はオーナーが単独で動き、同時に相談相手としてM&A実績が豊富にあるエージェントを探すことをお勧めします。

 

スパイラルコンサルティング社

 

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