ベンチャー企業のM&A事例から学ぶ成功のポイント4つ

M&Aは、投資としての要素を持っています。不動産投資、株式投資など似たところがあります。物件、株式を手放して、手に入れた利益をプラスし、また新しい物件や株式を購入する、そして投資を繰り返すことで資産を増やしていくというやり方が似ているのです。

 

似ていますが大きな相違点もあります。

買い手側では、M&Aで会社を手に入れれば、経営をすることになります。不動産、株式とはそこが大きく違うところです。

会社は、「法人格」という人格があります。会社経営は永遠に続くものであり、不動産や株式のように比較的簡単に手放すことができません。また、保有し続けるには、忍耐力とお金が必要です。納税に関しても、所得税だけでなく、法人税、事業税、消費税など数種類の税がかかってきます。人を雇って、育てることも必要です。

色々な人が関わって働いてくれますから、不動産、株とは稼ぐ馬力が全く違います。

 

会社を手に入れて、経営するには大きな金額も必要ですが、そのリターンも大きくなってくるのです。

今回は、投資目的でも起業を行うベンチャー企業のM&Aについてお話していきます。

 

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ベンチャー企業オーナーがM&Aを選ぶ理由とは?

以前のベンチャー企業経営者のゴールはIPOでした。

しかし、IPOを成功させるには多くの手続き、時間がかかります。ゴールまで持ちこたえることなく挫折してしまう企業も少なくないのです。

そしてIPOが成功しても、その後、上場した企業を経営することの難しさを目の当たりにして、経営路線の転換をはかることができずに、苦しんでいる経営者も多く存在します。このため、ベンチャー企業の経営者のゴールは、IPOからM&Aへと変化してきているのです。

 

近年のベンチャー企業のM&Aにおける傾向は、大企業によるバイアウトです。

今まで、ベンチャー企業の売却金額は10億円以下での取引が多かったのですが、大企業とのM&Aにより、取引される金額も100億円以上という金額も出てきています。

M&Aは事業を売却することで、現金が手に入ってきます。

その現金を元手に新しい事業を始めることができますから、手間と時間ばかりかかるIPOを狙うより、M&Aで自社を高額で売却することをゴールに見据えるベンチャー企業経営者が増加傾向にあります。

ベンチャー企業のM&A事例

ここでは、実際にあったベンチャー企業のM&A事例をご紹介していきます。

 

【富士フィルム×ルラー・ダイナミックス・インターナショナル(米国)】

医療分野でカメラ技術を活用しようと成長著しい富士フィルムは、IPS細胞使った再生医療の分野にも進出しています。

アメリカの再生医療ベンチャーであるセルラー・ダイナミックス・インターナショナルを約368億円という高額で買収しました。まさに、大手企業の攻めのM&Aといえます。

 

【資生堂×Finc】

資生堂は、ベンチャー企業へ積極的な投資をするために、資生堂ベンチャーパートナーズという会社を設立、運営しています。

Fincを買収した目的は、FincがAIを使ったヘルスケア事業を行っているからです。

3年間という長期間のスパンで世界のリーディングカンパニーとなる資生堂を作る計画をしています。

 

【Facebook×instagram】

こちらは、元々ベンチャー企業同士のM&Aです。

Facebookは、学生ベンチャーから始まり瞬く間に、世界的有名な大手企業へと成長しました。その成長過程には、M&Aを繰り返して、優秀な人材を確保してきたという実績があります。

810億円という巨額マネーでInstagramを買収したのですが、それだけの価値はあったのではないでしょうか。FacebookもInstagramもお互いの事業シナジーは大きく、両社とも確実に成長しています。

 

【KDDI×ソラコム】

KDDIは、loTのプラットフォームを提供しているスタートアップのソラコムを200億円という大きな金額で、買収しました。

この時,ソラコムは創業から2年半しかたっていません。

2年半でM&Aで200億円という大金をうけとることになったのです。。

ソラコムは買収された後、社員にストックオプションを配り、M&A後にありがちな社員の大量離職を防いだという実績があります。

 

【DeNAによるM&A】

DeNAはこれまでいくつものM&Aを行なってきていますが、最近目覚ましい成長がみられる自動運転の分野では、自動運転タクシーや自動運転バスなどを開発し、一定の成果が出始めています。最も成功している有名なM&Aといえば、横浜ベイスターズを買収したことです。横浜DeNAベイスターズとして生まれ変わってからは、DeNA自体のイメージも格段に高くなっています。また、独自の運営も成功を収め、観客動員数は増加を続けています。特に、それまで野球にそれほど興味のなかった層の取り込みにも成功し、DeNAの本業にも良い効果を生み出しています。

DeNAは、過去に旅行会社を買収して失敗したという経緯もあるのですが、成功と失敗から学びながら成長し続けている会社であり、M&Aを繰り返すことで、社名を世に広めることができ、有名企業へとシフトチェンジした成功例です。

 

【通信教育の老舗企業Z会×アオイゼミ(葵)】

通信教育で難関大学への合格者を多数輩出してきたZ会は、大学受験だけにと止まらずさまざまな教育サービスを展開しています。オンライン学習サービスが増える中で、Z会はアオイゼミを運営する葵をM&Aで買収しました。Z会にとっては、豊富なオンライン学習サービスのノウハウと、数十万人の会員を手に入れることができました。

一方、葵にとっても、教材とコンテンツを育てていくための資金と人材、ノウハウや時間を手に入れました。どちらもより良いサービスを提供したいという思いが一致した結果、M&Aに成功した好例です。

 

【ソフトバンク×Schaft(東大発のベンチャー企業)】

数々の大型M&Aを成功させてきたソフトバンクですが、その中でも珍しい買収企業があります。Schaft(シャフト)は、東大発のベンチャー企業で、二足歩行ロボットの開発を行なっています。ロボット技術が世界的に高い評価を受け、SchaftはGoogleに買収されました。

しかし、その後ソフトバンクがGoogleから買い取ります。大手企業に買収された企業を再度、買い取るという行為がとても注目を浴びていて、孫社長の先見の明に期待が集まっているところです。

孫社長が繰り広げてきたM&Aは、友好的なM&Aです。中小企業、ベンチャー企業でのM&Aにおいて、この友好的に行うということは非常に重要です。

経営者同士が会社の規模を超えてお互いを尊敬しあい、お互いに事業の優れたところを認めあうことで、M&A完了後にシナジー効果をも享受することができるのです。

ベンチャー企業M&A事例から見えてくるものとは?

大手企業とのM&Aが目立つのですが、もともとベンチャー企業だったところが、M&Aを繰り返すことで成長して、そして大手企業へと上り詰めて、またM&Aで新しい事業を取り込み成長していくということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

今回の事例ではご紹介しきれていませんが、ライザップもM&Aを繰り返して大きく成長したトレーニングジムで、元はベンチャー企業です。

ライザップは、経営に行き詰った中小企業を買いたたいているのでは?という業界内の憶測もありましたが、数年が経過して、結果的には買収して傘下に入れた企業をすべて成長させています。

M&A完了後のシナジー効果をしっかりと享受して、冷静な判断でM&Aを繰り返しています。

 

ベンチャー企業M&A事例でわかることは大きくわけて2つあります。

  1. もともとベンチャー企業がM&Aを成功させて大手企業へとシフトチェンジしていること
  2. 独自の新しい技術があるベンチャーは高額で取引される可能性が非常に高い

 

この大きな2つのことをご理解いただいたうえで、次項の成功ポイントについての説明をさせていただきます。

ベンチャー企業のM&A事例から読み取る成功ポイントとは

この項目では、先ほどの事例をふまえて、M&Aを成功へと導くポイントについてお話していきます。

ビジネスモデルを整理する

大企業に自社を買収してもらおうと考えるならば、売れる事業が必要です。当たり前のことであり、事例紹介の項目でもお話しているのですが、再度申し上げます。

ベンチャー企業だからこそ最先端技術を持つこと、そして成長させることです。

新しいことを始めようと起業したわけですから、事業内容は最先端であり、ニッチである必要があるのです。とにかく、そのような事業内容は、事例をご覧になってもわかるように、数百億以上という高額での売却が可能です。

自社の事業が、まだ誰もやったことがないことであり、最先端であるというのなら、それは売れる事業ということです。大企業とのM&Aも夢ではありません。

M&Aにおいて譲れない条件をはっきりさせる

これだけは譲れないという条件は明確にしておく必要があります。経営者だからこそ譲れないことってありますよね。例えば、

  • 従業員の雇用継続、待遇改善
  • 売却希望金額
  • 売却期限(いつまでに売却したいのか)
  • 経営者自身はM&A完了後は、残留するのか、退職するのか
  • 社名、看板は残すのか

などなど、会社を売却するということは、経営者としての集大成なのです。

相手企業が大企業であっても気後れすることはありません。大企業であるほど、資金力もありますし、雇用継続や待遇改善に対しても寛容です。譲れない条件を明確にして、交渉することをおすすめします。

売却先候補に事業の強みや価値が伝わる説明を

このポイントは重要です。いくら良い事業価値を持っていても、そのことが買い手企業に伝わらなければ意味がありません。

また、最先端のAI技術やアプリ開発技術などは、開発する側にすれば、意外に最先端でもなく、こんなことはできて当たり前だと思い込んでいる場合もあります。

もう一度、自社の技術について見直しておくことです。

大企業などは、長い間経営してきている老舗が多く、どうしても保守的になり新しいことを取り入れるのが苦手なところがあります。

ベンチャー企業が持つ、開拓精神、新しい技術がとても魅力的に映るわけです。

謙虚になることも重要ですが、あまりに控えめすぎるのも考え物です。

自信のある独自技術、開発能力、技術社員に対しては、どんどんアピールできるように準備しておいてください。

M&Aの専門家に頼るのもアリ

先ほどお話した事業価値の伝え方ですが、ベンチャー企業のM&A実績がある仲介会社に依頼することで、簡単に解決できることがあります。

実際に、ベンチャー企業のM&A経験があるならば、その会社の最先端技術をいち早く見抜くことできて、相手企業に的確に伝えることができるのです。

ベンチャー企業同士のM&Aの場合ですと、かなりM&Aについて慣れている経営者も存在します。そのようなM&Aに関して知り尽くした経営者と1:1の交渉は、M&A経験が少ない、もしくは全くない経営者ですとあまりにも不利です。

ここは経験豊富なM&A仲介会社に間に入ってもらって、交渉してもらいましょう。

 

経験豊富なM&A仲介会社なら、新しい技術であるアプリ開発、AI技術に関して理解のあるスタッフも在籍しています。

 

「仲介業者に手数料は必要でしょ?」とM&Aに関しての知識を多少お持ちの方なら、疑問がわいてくるでしょう。

しかし、ほとんどのM&A仲介会社は、成功報酬制をとっていて、仲介手数料は、M&Aが完了して、売却金額から支払われるのです。

ですから、M&Aの手続きにおいて、お金がかかることはありません。

着手金、中間金をとる仲介業者も中には存在しますが、その業者に依頼するのは少し考えたほうが良いかもしれません。

 

相談料無料、当初の費用はなしで、完全成功報酬制の仲介業者を探して、相談してみることを強くおすすめします。

ベンチャー企業のM&A事例をさらに聞くなら”

今回、ご紹介している事例は、大手企業や有名企業とベンチャー企業が行うM&Aばかりでした。

報道などでも、紹介されたかなり有名な事例といえます。

ベンチャー企業M&Aの実績があう仲介会社ですと、ベンチャー企業同士のM&Aなどの事例もあります。中小企業同士のM&Aとなると当事者でないとわかりません。

 

ベンチャー企業M&Aの実績を保持している仲介会社なら、同じくらいの規模のベンチャー企業が具体的にどのような金額で売却されたのかなどを聞くこともできます。

ベンチャー企業M&A実績が豊富な仲介会社を探して、一度相談してみてはいかがでしょうか。

 

ベンチャー企業のM&Aを依頼するなら、初期費用がかからない「完全成果報酬型」の料金体系をとっているアドバイザーがおすすめです。

中でも当サイトがおすすめするスパイラルコンサルティング社は、数々のM&Aノウハウを持っており、自社の価値を最大化してから売却することを得意としています。

より満足できるM&Aにするためにも、一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

 

スパイラルコンサルティング社

 

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