学習塾の事業譲渡【事例から読み解くポイント】

事業譲渡を検討している学習塾が多いことをご存知でしょうか。

学習塾の経営は、世の動向や国の法律などの影響を受けるため、一度安定したからといって一生経営を続けられるとは限りません。

あるとき、業績が下がってしまい、学習塾事業からの撤退を余儀なくされることもあるのです。

そうなると、事業譲渡もできず廃業するしかなくなる場合もあります。

 

そうなる前に事業譲渡することで、経営者は様々なメリットを得られます。

ここでは、学習塾の事業譲渡のメリットや事例、注意点などについて詳しく解説します。

 

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学習塾が事業譲渡の道を選ぶメリットとは

事業譲渡の道を選ぶ学習塾が多いのは、それだけメリットがあるためです。

事業譲渡の契約が成立するまでには、度々の交渉や資料・データの準備が必要ですが、そのような手間を含めても事業譲渡をするべき理由があります。

学習塾が事業譲渡の道を選ぶメリットは次のとおりです。

 

経営のプレッシャーから解放される

経営者は、学習塾の経営に大きなプレッシャーを感じていることがあります。

学習塾の収益を挙げるためには、生徒を確保する必要がありますが、評判が良くなければ生徒は集まりません。

そのため、難関校への合格率や生徒の満足度などを上げる必要があります。

難関校への合格率が一時的に上がっても、翌年に下がってしまえば良い口コミが広がらないでしょう。

このように、継続的に良い結果を生み出し続けることにプレッシャーを感じる経営者は多いのです。

 

また、学習塾の経営が傾くと、雇っている従業員が路頭に迷うことになる点もプレッシャーの要因となっています。

自分だけではなく、従業員や生徒の人生を背負っている状況に耐えられず、経営者を辞めたいと思うようになるのです。

事業譲渡で経営者の立場から退くことで、様々なプレッシャーから解放されるでしょう

 

後継者問題の解決

どれだけ長く経営を続けたくても、いずれは後継者に引き継がなければなりません。

また、経営者の健康上の問題により、急に事業譲渡が必要になることもあるのです。

後継者は、学習塾で働いている講師や自分の子供などから選出することが一般的ですが、経営者に向いている人物がいるとは限りません。

また、経営者に向いているとしても、しばらくは経営者の近くで経営のノウハウを学ぶ必要があります。

 

健康上の問題で急に事業譲渡が必要になった場合は、第三者に譲渡するといいでしょう

経営者として、すでに複数の事業を展開しているような人物に譲渡できれば、学習塾の将来も安泰だと考えられます。

 

事業や店舗の拡大

学習塾の数を増やしたり、他府県に進出したりする際には、資金や人員、ノウハウなどが必要です。

現在、経営している学習塾の収益が安定していたとしても、むやみに数を増やすことは得策ではありません。

講師の質が安定せず、悪い評判が広がることになれば、他の学習塾にも影響が及びます。

 

そのため、十分な資金や人員、ノウハウがあるときに数を増やすことが大切です。

資金力やノウハウ、人材の全てが揃った企業に事業譲渡できれば、リスクを抑えつつ学習塾の数を増やせるでしょう。

事業譲渡では、経営の一部の権利のみを譲渡できるため、経営者の立場から退かず、企業の傘下に入り、資金やノウハウを得ることも可能です

 

従業員の雇用安定や待遇改善

資金力がある企業に事業譲渡できれば、従業員の雇用安定や待遇改善にも繋がります。

講師は、その気になれば他の学習塾に移ることも可能です。

講師を繋ぎとめるためには、納得できるだけの給与や福利厚生が必要です。

資金力がなく、業績も良くない学習塾は、講師の給与水準が低くなります。

 

給与水準が他の学習塾よりも低いと、モチベーションが下がり、いずれ退職してしまう恐れがあるのです。

学習塾は講師によって成り立っているため、退職してしまうことは何としても防がなければなりません。

 

資金力がある企業に事業譲渡できれば、従業員の待遇改善や雇用安定に繋がり、収益アップを狙えるようになります

講師と面談し、現在の経営状況を説明したうえで給与が上がらないことに理解を求める方法もありますが、一時しのぎにしかなりません。

待遇を改善できない状況の場合は、事業譲渡を検討した方がいいでしょう。

 

譲渡による現金獲得

事業譲渡では、事業を譲渡する対価として現金を得られます

学習塾の収益性や将来性、講師の質、生徒数、立地など様々な要素を含めて売却額が決定します。

現金を得られることで、退任してから新たな事業を立ち上げたり、投資家に転向したりすることが可能です。

年齢の問題で事業譲渡した場合でも、老後の資金として売却益を活用できるでしょう。

 

学習塾の事業譲渡の事例

学習塾の事業譲渡は、資金やノウハウを得ることを目的として、様々な企業が行っています。

例えば、学習塾の事業展開を目的として、学習塾を買収し、子会社化した事例があります

買収された側の学習塾も、買収側の企業と最終的な目標が共通しており、事業譲渡に積極的だったようです。

売却した側としては、複数の事業を展開している企業の傘下に入ったことで、資金やノウハウ、人員の問題が解決しました。

 

その他、すぐに現金が必要な事情を抱えていることと、子供は誰もが安定した職業に就いていることが重なったケースがあります。

学習塾の経営者は安定した職業とは言えないため、あえて子供に跡を継いでもらう必要がないのです。

第三者に事業譲渡することで、売却による現金を手に入れられ、後継者問題も解決できました。

 

また、逆に学習塾側が教育関係の企業を買収したケースもあります。

このように、事業譲渡は学習塾に関連する業界の会社間で行われることが多くなっています。

 

学習塾の事業譲渡の事例から見る注意点

学習塾の事業譲渡の事例からは、様々な注意点が見えてきます。

理想に近い事業譲渡を実現するために、注意点を守って進めていきましょう。

学習塾の事業譲渡の事例からわかる注意点は次のとおりです。

 

塾の成果が塾講師個人に依存していないか

講師の質は、学習塾の収益に大きく関わっています。講師の質が低いと、生徒や保護者から不満の声が漏れるようになるでしょう。

そうなると、途中で辞めてしまい、収益が落ちることになります。

また、悪い評判が広まることで、さらに業績が悪化してしまうのです。

 

講師の質が良いと、学習塾の評判も良くなります。

しかし、1人の講師に依存するようなケースでは、その講師が辞めてしまうと学習塾の収益が落ちてしまいます

塾講師個人の能力に依存している学習塾は、将来性に問題があるため、買い手がつきにくくなっています。収益が講師個人に依存していないことが重要です。

 

学習塾の収益は、次のような要因で変動します。

 

・指導形態

集団型から個別指導型へ人気が移行してきています。

また、自宅にいながら講師の指導を受けられる学習塾もあります。

学習塾を選ぶときは、評判よりも先に指導形態を確認する保護者も多いため、収益に大きく関わる要素となるのです。

世の動向を把握し、指導形態を切り替えたり最新の指導法を取り入れたりすることが大切です。

 

・料金

どれだけ評判が良くても、料金が高すぎると生徒が集まりにくくなります。

生徒が集まりにくくても、料金が高ければ収益を維持できます。

しかし、生徒数が少ないということは、口コミが広がりにくいということであるため、将来的にいつ経営が不安定になるかわかりません。

競合の学習塾の料金を調べ、指導内容も踏まえて妥当な金額に設定しましょう。

 

・難関校の合格率

学習塾によって、難関校を目指すのかどうかは異なりますが、難関校の合格率が高い学習塾が人気です。

保護者は、子供を学習塾に通わせることで学力がアップすると考えているため、難関校の合格率が高い学習塾に通わせたいと思っています。

難関校の合格率が高い学習塾に通えば、子供も難関校に合格できると思っているのです。

難関校の中でも特に難易度が高い学校への合格率が高ければ、さらなるアピール材料となるでしょう。

 

・知名度

学習塾がある地域において、どれだけの知名度があるかも売却額に関わります。

知名度が低いと、まずはマーケティングから始めなければなりません。

広告費がかかるため、譲渡先にとってはデメリットとなります。

知名度を上げられるように、ポスティングやビラ配りなどをしておいた方がいいでしょう。

 

このように、塾講師個人の能力以外でも売却額が上がる要素があれば、希望に近い額で事業譲渡できるでしょう。

 

譲渡先にとってのメリットを明確にする

学習塾を買収することで、譲渡先にどのようなメリットがあるのかを明確にしましょう。

事業譲渡の譲渡先のメリットは、学習塾の事業を拡大したり、収益源を増やしたりできることです

譲渡先の企業が教育関係の事業を展開している場合、学習塾を買収することで、企業の知名度を高められます。

 

また、教科書などを作製している企業の場合は、自社出版の教科書を学習塾で使用するといったことも可能です。

このように、譲渡先によって買収のメリットが異なります。

譲渡先にとってのメリットを明確化するために、譲渡先の情報を確認しておきましょう。そのうえで、交渉の際にアピール材料を用意することが大切です。

 

長い時間が掛かる場合もある

学習塾の事業譲渡は、数ヶ月で完了となることもあれば、1年以上かかることもあります。譲渡完了までに長い時間がかかることを覚えておきましょう。

ただし、遅くとも1年以内に譲渡を完了させることが大切です

1年もあれば、学習塾の収益が変動し、売却額が低くなる恐れがあります。

収益が下がったことで、交渉が決裂する可能性もあるため、期限を決めて事業譲渡を進めていきましょう。

 

また、事業譲渡の交渉に手間を取られて、経営がおろそかになることも懸念されます。

交渉があまりにも長引く場合は、一旦白紙に戻してもいいでしょう

他の譲渡先を探した方が早く譲渡できる可能性があります。

 

事業譲渡は人対人

事業譲渡をするときは、人と人が交渉することになります。

書類上での手続きだけではないことを覚えておきましょう。

条件を羅列して提示し、条件を飲めないのであれば譲渡しないといった態度をとると、譲渡先としても交渉したくなくなってしまいます。

また、学習塾への思い入れが強いと、希望売却額を高く設定してしまいがちです。

価格交渉を受けたくないと思い、横暴な態度をとってしまうこともあるでしょう。

 

より良い事業を展開したい気持ちは、譲渡先の企業も同じです。

学習塾の事情ばかりを押しつける態度では、良い事業譲渡は実現できないでしょう。

事業譲渡は人対人であることを心に留めておき、お互いの企業にとって気持ちのいい交渉をすることが大切です

 

学習塾の事業譲渡を行うなら

学習塾の事業譲渡を行うのであれば、専門家に相談することが大切です。

思い立ったが吉日とはいいますが、必要な条件を揃えたうえで譲渡企業を探す必要があります。

専門家に譲渡先企業を探すのを手伝ってもらうことで、条件にマッチした企業と巡り合えます。

また、過去の事例から事業譲渡での注意点や交渉を有利に進めるためのポイントなどを把握しているため、専門家のサポートを受けるかどうかで結果が大きく変わってくるのです。

 

学習塾の事業譲渡の失敗例についても把握しているため、しっかり対策したうえで事業譲渡を進められます。

また、交渉では譲渡先と学習塾の間に立ち、スムーズに交渉できるようサポートしてくれます。

高すぎる希望売却額や無理な条件の提示をする学習塾の経営者にストップをかけ、譲渡先も学習塾も得をする結果へと導いてくれるでしょう。

 

専門家のサポートを受ける際には、料金を確認しておくことが大切です。

ほとんどの場合は、着手金と成功報酬の両方がかかりますが、一部の専門家は着手金を一切求めず、成功報酬のみとなっています。

 

例えば当サイトがおすすめするスパイラルコンサルティング社もその一つです。

成功報酬なので、事業譲渡に失敗したときに費用がかからないことは大きなメリットです。

専門家の実績や人柄なども踏まえて、自分に合った相談先を見つけましょう。

 

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