
「不動産管理会社の経営を続けてきたけれど、事業をもう売却してしたい」とお考えではないでしょうか。
オーナーによって事業を売却したい理由はさまざまだと思います。
しかし、せっかく今まで経営してきた不動産管理会社を売却するならなんとしてでも成功させたいと考えているはずです。
一方、不動産管理会社の事業売却はポイントをおさえておかなければ失敗する可能性もあります。
したがって、成功事例からポイントを読み取って正しく実践することが大切です。
そこで今回は、不動産管理会社の事業売却を成功させるための方法や、事例を確認していきます。
事業売却をするためのポイントをしっかりおさえて、理想の売却を成功させましょう。
目次
不動産管理会社の事業売却を行うのは、こんなとき!
不動産管理会社のオーナーが事業売却を行うのは、以下のようなときが考えられます。
・行政機が思わしくないとき
・後継者がいないとき
・オーナーが早期リタイアしたいとき
・別の事業に注力したいとき
もしもあなたがこれらの中のいずれかに当てはまるなら、積極的に事業売却を考えるべきです。
いち早く検討を進めることで、理想的な事業売却を成功させられる可能性は高くなります。
それぞれのケースについて、順番に確認していきます。
業績が思わしくないとき
不動産管理会社の業績が思わしくないときには、事業売却をするのが1つの解決方法となります。
資金力などの経営能力が高い買い手にあなたの不動産管理会社を買ってもらうことによって、あなたの事業の強みを今まで以上に活かすことができるようになるはずです。
今の状態ではできない経営手法も、経営資源の豊富な買い手に購入してもらうことで試すことができます。
このように、良い買い手を見つけることによって、不動産管理会社の経営を立て直すことができる可能性があるのです。
業績が思わしくないからといってすぐに廃業をするのではなく、事業売却で解決できないのかどうかを考えてみてください。
多くの場合は、事業売却に成功すれば業績も良くなっていきます。
オーナーがリタイアしたいとき
オーナーがリタイアしたいと考えているのに後継者がいないときも、事業売却は有効な手段となります。
不動産管理会社の経営は大変なイメージが強く、後継者がなかなか見つからずに困っているというオーナーは少なくありません。
しかし、後継者がいなくても現オーナーはいつかリタイアしなければなりません。
したがって、後継者を見つけるか、廃業という道を選ぶかを決める必要があります。
とはいえ、せっかく今まで不動産管理会社を経営してきたのに、簡単に廃業したくないと考えているはずです。
そのようなときは、事業売却で外部の人に後継者になってもらうのが良いでしょう。
身近に後継者がいなくても、外部から後継者を探すことができるのです。
また、経営の実績が豊富な人にオーナーとして不動産管理会社を引き継いでもらえば、今よりも会社が成長する可能性も高いと言えます。
周りに後継者がいないために廃業を検討するのであれば、その前にまずは事業売却を考えたほうが良いでしょう。
後継者がいなくて廃業してしまうのは非常にもったいないことです。
本当は誰かに事業の経営を引き継いでほしいけれど、後継者が見つからないというオーナーは少なくありません。
自分で決めた後継者でなければ信頼できないかもしれないと不安に思うオーナーも多いと思います。
しかし、事業の後継者がいなくて廃業という選択肢を選ぶよりは、経営能力のある第三者を見つけて引き継いだほうが不動産管理会社は長続きするはずです。
今まで経営してきた事業を売るということに内心では抵抗のあるオーナーもいるとは思いますが、事業売却は悪いことはではありません。
将来的にも長く不動産管理会社を続けていくためには、後継者探しとしての事業売却を選択肢に入れておくと良いでしょう。
あなたがリタイアしてからも不動産管理会社が続いていくのは、子供の成長を見るようで嬉しいものです。
別の事業に注力したいとき
不動産管理会社を経営している最中に、オーナーが別の事業に注力したくなるということも多いです。
たとえば、新しく飲食業をやりたいと思っている不動産管理会社のオーナーもいると考えられます。
不動産管理会社を経営しているとさまざまな業種の人と関わるので、別事業に興味を持つこともあるでしょう。
しかし、オーナーが別事業をするために、今の不動産管理会社をすぐに廃業してしまうのはもったいないことです。
今までせっかく事業をやってきたのに、あなたの新事業挑戦とともに会社がなくなってしまうことを悲しく思う方もいるでしょう。
しかし、新しい挑戦へ踏み出したい気持ちもなくせないと思います。
そのようなとき、事業売却を行って誰かに不動産管理会社を引き継げば、自分自身はオーナーの立場から離れても今の事業が続くようにできます。
また、別の事業に注力したくなったなら、廃業するのではなく事業売却を行ったほうが資金の面でも安心できます。
なぜなら、不動産管理会社を売却して得たお金を新事業にまわすことができるためです。
したがって、新事業に本腰を入れるのであれば、事業売却を考えてみてください。
以上が、不動産管理会社の経営を行っているオーナーが事業売却をする3つのケースでした。
あなたがこれらのケースに当てはまっているなら、事業売却を検討してみることをおすすめします。
しかし、事業売却という言葉自体に馴染みがなく、あまり具体的なイメージを持てていないオーナーもいると思います。
単に事業を誰かに売れば良いだけだろうと思っているかもしれませんが、そう簡単なことではありません。
それでは、ここで具体的な不動産管理会社の事業売却の事例を見ていきましょう。
不動産管理会社の事業売却の事例を見てみよう
不動産管理会社の事業売却の事例としては、東証マザーズ上場の(株)GA technologiesが、Cloud ChintAIなどの不動産事業を手がけるイタンジ(株)を子会社化した例があります。
この子会社化は、株式譲渡などの手法を用いて行われました。
イタンジの代表取締役だった伊藤氏は、退任してGA technologiesのエグゼクティブ・アドバイザーになり、子会社となるまでに18億円以上を得たとされています。
このように、不動産関係の事業の売値は高額となりやすいです。
しかし、必ずしも事業売却が成功するわけではなく、注意しておくポイントがあります。
気をつけておきたいポイントについて見ておきましょう。
不動産管理会社の事業売却を行う際に気をつけたいポイント
不動産管理会社の事業売却を行う際に気をつけたいポイントは、以下の4つがあります。
・管理物件の空き状況
・売却先との親和性を考える
・資料やデータを十分に用意する
・事業売却のコンサル企業の力を借りる
これらのポイントをおさえておくことで、事業売却の成功確率を高めることができます。
それぞれのポイントについて、順番に確認しておきましょう。
管理物件の空き状況
まずは、不動産管理会社が管理している物件の空き状況を確認しておきましょう。
どのような物件を多く取り扱っているのかを整理しておくことで、買い手候補にアピールすることができます。
個人向けの賃貸物件を多く管理しているのか、事業者向けの事務所向きの物件を多く管理しているのかでも、探すべき買い手が異なるのです。
したがって、事業売却を検討しているなら今の不動産管理会社の物件状況を徹底的にまとめあげましょう。
空き状況だけではなく、貸している物件などもチェックしておけばさらに説得力のあるデータが作れるはずです。
データをていねいに作ることは、買い手への説明の際だけではなく自分の考えをまとめる際にも役に立つので、ぜひ行ってみてください。
売却先との親和性を考える
事業売却を行うのであれば、売却先との親和性を考えることも大切です。
あなたの不動産管理会社を経営する際に、強みを上手く生かしてくれるような買い手を選ぶようにしましょう。
たとえば、資金力のある買い手に不動産管理会社を任せることになれば、今までよりも安定した経営が行えるようになるはずです。
それによって、今以上にていねいな不動産管理が行える可能性も高くなります。
このように、あなたのお店を上手く経営してくれるような、何らかの親和性がある売却先を探すように意識しておくと良いでしょう。
もしも、どのような買い手なら親和性があるのかがわからないなら、コンサル企業などの専門家に相談してみてください。
資料やデータを十分に用意する
不動産管理会社を売却するにあたって、売却先に見せるための資料やデータを十分に用意しておくべきです。
上手く事業売却したいなら、売却先にあなたのお店の強みや価値が正確に伝わる説明をしなければなりません。
そのためには、今まで経営してきた不動産管理会社への情熱や思い出を語るだけでは足りないので注意が必要です。
どのように不動産を扱ってきたのかというエピソードや熱意も大切ですが、何よりも客観的なデータを相手に見せることが重要となってきます。
資料やデータなんて作ったことがないからどうすれば良いのかわからないというオーナーもいるでしょう。
実は、そんなに難しいことはしなくても大丈夫です。
経営者であれば、日報や事業記録をつけているオーナーも多いと考えられます。
そのような日々の数値を元にグラフなどを作れば、自分の頭の中でも理解が進みやすくなり、買い手にも納得してもらいやすいです。
資料作りに不安があるのなら、専門家に相談するのが良いでしょう。
事業売却のコンサル企業の力を借りる
不動産管理会社の事業売却を成功させたいなら、コンサル企業に頼るのも良い方法です。
事業売却を行うためには、法律や会計、税務などさまざまな専門的な知識が必要となります。
オーナーであるあなただけでは対応しきれない領域もあるので、プロの力を借りておいたほうが安心です。
無理やり独力で事業売却を行って、あとから何らかの不備が発覚した場合、売却先とトラブルになるかもしれません。
自分だけでは事業売却が難しそうだと少しでも感じたのであれば、専門家に相談に行ってみてください。
せっかく今まで経営してきた不動産管理会社を売るのであれば、できるだけ成功の可能性を高めるべきです。
不動産管理会社の売却が成功すれば、あなたの今後の人生も幸せになるでしょう。
以上が、不動産管理会社の事業売却を行うにあたって知っておくべきポイントでした。
業種関係なく、事業売却はすべてが成功しているわけではありません。
不安に思った不動産管理会社のオーナーもいるかもしれませんが、失敗している事業売却は、ご紹介したポイントをおさえていなかった場合が多いです。
少しでも事業売却について悩んだら、コンサル企業に相談しに行きましょう。
専門家に相談することによって、あなたのお店の事業売却を成功させられる可能性が大幅に高まります。
不動産管理会社の事業売却でお悩みなら
不動産管理会社の事業売却を行うなら、M&Aアドバイザーなどの専門家がいるコンサル企業に相談すると良いでしょう。
これまで事業売却についてさまざまな知識を見てきて、すべて自分だけでできるのかを不安に感じているオーナーも多いと思います。
もしも少しでも心配があるなら、専門家に相談するのが最適です。
あなたの事業の今後の展望を考えたとき、事業売却の相手選びが非常に重要となります。
不動産管理会社についての経営能力がない買い手を選んでしまうと、後悔することも少なくありません。
しかし、専門家に相談なんてしたことがなくて心配に感じるオーナーもいると思います。
実は、多くの専門家は気さくな雰囲気であなたの悩みを解決してくれる頼れる存在です。
せっかく今まで経営してきた不動産管理会社を誰かに売却するなら、納得いく結果を迎えたいと考えているでしょう。
それならば、専門家の力を借りながら事業売却を進めていくべきです。
自分だけですべてを抱え込もうと思わず、一緒に事業売却の成功のために頑張ってくれるパートナーを見つけてください。
あなたの経営してきた不動産管理会社を今後も長く営業させていくために頑張ってみるのが良いと言えます。
事業売却が成功すれば、あなたにもたくさんのメリットがあるので、まずは専門家に相談しましょう。
今回紹介した以外の事例について話を聞きたい方は、M&Aコンサルティング社への問い合わせをおすすめします。
匿名で聞くこともできるので、まずは気軽にちょっとした質問からでも、しっかり丁寧に回答してもらえるでしょう。
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