
経営している居酒屋を誰かに売却したいと考えているけれど、いくらくらいが相場なのかわからないとお悩みではないでしょうか。
居酒屋の売却は、売り方によっては値段がかなり変わってくるので注意しなければなりません。
せっかく自分が頑張って続けてきた居酒屋を売るからには高く売りたいと考えている人も多いと思いますが、それなら高値で売却するコツを知っておくべきです。
そこで今回は、居酒屋の売却額の相場と、高値で売るためのポイントをご紹介します。
目次
居酒屋の売却って可能?
居酒屋の売却は、問題なく可能です。
むしろ、居酒屋を買いたいという希望者は非常に多く、事業売却の中でも人気な業種だと言えます。
なぜなら、居酒屋オーナーになりたいと考えて独立を目指す買い手希望者や、他の業種でお店を出したい買い手希望者がいるためです。
そのように、居酒屋を出したいという人は少なくありません。
したがって、事業売却の中でも、居酒屋は売れやすいと言われています。
また、不動産の家主は、飲食店の中でも許可を出す業種を制限することが多いです。
それは、においや油など、建物への負担や近隣からの不満があるからだとされています。
しかし、すでに居酒屋が入っていた場所なら、他の飲食店でも入れる可能性が高いです。
そのような理由もあり、場合によっては予想以上の高い金額であなたの居酒屋の事業が丸ごと売却できることもあります。
ここで、居酒屋の売却が可能なら、ぜひやってみたいというオーナーも多いはずです。
仮に店じまいをするにしても、今まで経営してきた居酒屋を廃業するには建物を入居していた状態に戻す原状回復費用などの撤退コストが必要となります。
また、今まで勤めてきてくれた従業員の雇用も確実になくなってしまうので注意しなければなりません。
したがって、居酒屋を手放そうと思っているのなら、できるだけ事業ごと売却を行うのが良いです。
居酒屋を売却すれば、条件にもよりますが、撤退コストがかからないだけではなく、売却利益を手に入れることもできます。
また、条件によっては、売却先で今の従業員をそのまま雇ってもらうことも不可能ではありません。
せっかくそのような機会があるのに、行わないのは損です。
しかし、そうは言っても居酒屋の売却額の相場がどれくらいかわからなければ、なかなか売却手続きも進めにくいと思います。
ここで、居酒屋を売却する際の価格の相場を確認しておきましょう。
居酒屋の売却額の相場
居酒屋を売却したときの価格の相場には幅があります。
相場に大きな幅があるのは、居酒屋の状況によって売却価格が大きく異なってしまうのが理由とされています。
たとえば、駅近くで人気もあり、再現性の高いビジネスモデルであれば、居酒屋を売却したときに高額になりやすいです。
居酒屋の売却価格は、お店の立地や広さ、人気などのさまざまな要素で決定されるものです。
したがって、一概に具体的な金額の相場を決めることはできません。
実際にどれくらいの値段で売却ができるのかどうかは、専門の業者に査定してもらうまではなんとも言えないのが現状です。
しかし、それでも居酒屋の売却相場を超える値段にするためには、おさえておくべきポイントがあります。
せっかく今まで経営してきた居酒屋を売却するなら、高値で売るためのポイントをおさえておかなければもったいないです。
ここからは、あなたの居酒屋の売却額を高くする方法を確認していきましょう。
居酒屋の売却額を高くするには?
あなたの居酒屋の売却額を高くするには、以下のような5つのポイントが重要です。
- 競合との違いをはっきりさせる
- 数字に基づいて今後の収益性を予測する
- 資料やデータを用意する
- 事業売却の専門家に相談する
- 現実可能なラインは知っておくこと
これらのポイントを意識しておけば、あなたの居酒屋を高額で売却しやすくなります。
せっかく経営してきた居酒屋を売るなら高値で売却したいはずです。
それぞれのポイントについて、順番に確認していきましょう。
競合との違いをはっきりさせる
あなたの居酒屋の売却価格を高めるためには、競合している居酒屋との違いを明確にすることが重要です。
身近なところにある居酒屋など、競合が具体的にはどこかをまずは考えてみてください。
競合が明確にわかったら、自分の経営している居酒屋と競合店舗の違いをそれぞれ考えていくことが大切です。
他の居酒屋との違いがはっきりすれば、買い手にアピールすることのできる強みも見えてきます。
買い手にとっては、あなたの居酒屋が他のお店よりもどのようなポイントで優れているのかが簡単にはわからないはずです。
もしも買い手が優れている点を既に軽くは知ってくれているとしても、気づいていないポイントもたくさんあるかもしれません。
その状態で価格交渉を行うと、あなたの居酒屋の価格は低く見られて損をしてしまう可能性が高くなってしまいます。
そうはわかっていても、すぐに競合との違いがわからないという人も多いはずです。
そのようなときは、まずは自分の居酒屋の強みと弱みを客観的にリストアップしていきましょう。
そして、もう書くことがないという状態になったら、次は競合している居酒屋の強みと弱みも同様にたくさん書き出していきます。
時間はかかってしまいますが、そうすることによって競合とあなたの居酒屋の違いが明確になり、高値で売却するために役に立ちます。
また、他の競合している居酒屋について分析することによって、自分の経営してきたお店の今まで気がついていなかった強みや弱みも見つけられるかもしれません。
すぐに修正できるような弱みであれば、先になくしてしまってから売却を行えば高値で売りやすいです。
得をするためには時間を掛けるべきステップだと言えます。
数字に基づいて今後の収益性を予測する
あなたの居酒屋をできるだけ高値で売却するなら、具体的な数字に基づいた今後の収益性をアピールすることも大切です。
居酒屋を売却するなら、売り手にとってだけではなく、買い手にとってもメリットがなければなりません。
したがって、あなたの営んでいる居酒屋を買うことによって、買い手が今後どれくらいの収益を得られそうなのかを伝えるべきです。
もし経営者が変わることで成り立たなくなるようなビジネスだったら収益が下がってしまうかもしれません。
買い手がお金を払ってでも買うべきであるというメリットを感じてくれたら、実際に購入してもらえます。
収益性と言っても、今まであまり考えずに経営を続けてきたからあまりわからないという人もいると思います。
そのような場合は、事業売却の専門家に相談してみると良いアドバイスをもらえるはずです。
自分だけでどうにかしようと思わないことも、居酒屋を高値で売却する際のコツだと言えます。
資料やデータを用意する
あなたの経営してきた居酒屋を高く売却するには、しっかりとしたわかりやすい資料やデータを用意するべきです。
口頭で説明したほうが居酒屋経営についての熱い想いが伝わるのではないかと考えるオーナーも多いと思います。
しかし、高額なお金が動くことなので客観的な資料があったほうが安心する買い手は多いとされています。
客観的に目で見てわかる資料やデータがあると、口頭で説明をする際にも納得してもらいやすいと考えられています。
たとえば、口頭で利益を言われるだけよりも、過去3年間の毎月の利益を資料にまとめておいたほうが、買い手側としてもわかりやすいです。
資料やデータと言うと、作るのが大変そうで不安に感じるかもしれません。
しかし、複雑な資料を作り上げる必要はないので安心してください。
買い手に自分の居酒屋の強みをしっかりとアピールすることができるなら、それで大丈夫です。
事業売却の専門家に相談する
あなたの居酒屋をできるだけ高値で売却したいなら、自分だけで取り組むのではなく、事業売却の専門家に相談するのが一番の近道です。
専門家に相談してしまうと、1人でやるよりも費用がかかってもったいないのではないかと考えるオーナーもいると思います。
しかし、専門家に相談したほうが、居酒屋の売却においてはトータルでは得をすることがほとんどです。
なぜなら、居酒屋を売却するにあたっては、経営面や会計面、法律面、税務面などのさまざまな専門的なことを考える必要があります。
いくら居酒屋を自分で経営してきたといっても、日々の経営を行いながら居酒屋を売るためのすべてのことを考えられるオーナーは少ないです。
全部のことを自分だけでやろうとするあまり、何か失敗してしまう可能性も考えられます。
そうなると、居酒屋を高値で売るどころの話ではなく、売ることすらできなくなるかもしれません。
したがって、少しでも不安があったり、より高値で売りたい気持ちがあったりという状況であれば、事業売却の専門家に相談してみてください。
1回目の相談は無料で行っているという専門家もたくさんいるので、まずは気楽に無料相談に行ってみるのが良いでしょう。
ちなみに、居酒屋の事業売却についての相談に行く際には、できる範囲で考えや情報をまとめていったほうがスムーズに相談できます。
たとえば、相談の際に売ろうと思っている居酒屋の立地や客層、設備、売りにしているポイントなどを整理していくべきです。
また、居酒屋を売ろうと思った理由や、売るにあたって絶対に譲れない条件があれば伝えるようにしましょう。
相談に行ったら無理やり契約させられたらどうしようと不安に思っているオーナーもいるはずです。
しかし、専門家に無料相談に行ったからと言って、必ずしもその専門家と居酒屋売却に向けての契約をしなければならないということはありません。
焦って契約先を決めずに、安心してなんでも居酒屋の売却について相談できそうな専門家を見つけてください。
現実可能なラインは知っておくこと
思い入れのある居酒屋をできるだけ高値で売却したいというときでも、現実的に可能なラインは知っておくべきです。
もしも周りに高額で売却した居酒屋オーナーがいたのであれば、それは何らかの特殊な好条件を持っていたお店だった可能性が高いです。
自分が頑張って居酒屋を出したときには数千万円もかかったのに、売るときには100万円程度になってしまって信じられない、なんてオーナーも当然にいると思います。
しかし、買い手にとって、売り手の出店時の費用は関係ありません。
買い手にとって居酒屋の情報で重要なのは、居酒屋の立地や大きさ、ビジネスモデルに再現性があるのかなどのことです。
現実的に可能なラインを意識しておかなければ、居酒屋の売却を希望して活動しているのにずっと買い手がつかないということにもなりかねません。
そうなると、居酒屋の不動産費用などの無駄なコストが発生するので気をつけてください。
以上が、高値であなたの居酒屋を売却する際に知っておくべき方法でした。
居酒屋を売るなら、まずは専門の業者に売却額を査定してもらうべきです。
実際にあなたが経営している居酒屋を見てもらい、情報を適切に知ってもらって査定してもらった方が円滑に居酒屋の売却を進めていくことができます。
居酒屋の売却額を査定してもらおう
経営している居酒屋を売りたいと思ったなら、まずは専門の業者に売却額の目安を査定してもらいましょう。
居酒屋の売却は、買い手探しや価格交渉、条件交渉などで思ったよりも手間や時間がかかることが少なくありません。
売ろうと思ったときにすぐに売れるわけではないのです。
したがって、早く動けば動くほど入念に行動できるので、損をする可能性が低くなります。
価格交渉などの段階で時間がかかってしまうと、不動産の賃貸費用が予想外にかかってしまうこともあるので注意が必要です。
「もっと早く専門家に相談しておけば得をしたのに」なんて、あとから思わなくても良いように、早めに専門家に査定の相談に行くのが良いと言えます。
専門家に相談に行けば、居酒屋の売却額を査定してくれるだけではなく、高値で売却するためのポイントまで教えてもらえることもよくあります。
せっかく今まで経営してきた思い入れのある居酒屋をもう手放すと決めたのなら、納得いく売却が行えるように専門家に相談するべきです。
査定や相談なら無料で行っている専門家も多いので、あまり気負いせずに話を聞きに行ってみてください。
ちょっとした不安や疑問点も、専門家に相談すればスッキリと解決するはずです。
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事業価値を高めてから売却することが得意な専門家ですので、売却額をより高額にしたい居酒屋オーナーの方にはぴったりです。
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