
高齢者が増えるなら、高齢者を相手にした事業や介護事業などは儲かるのではないかと、開業する人が一時期に増加したことがありました。
介護事業の中で、デイサービス、訪問介護業だと初期費用が比較的安価で始めやすいので、デイサービスの事業所をよく見かけるようになりました。
デイサービス・訪問介護業は増加しているのですが、比例して高齢者の人口も増加しています。利用希望者も増えているので、事業所が増えてもまだ足りない状況なのです。
事業所が足りないのにもかかわらず、倒産も増えているのです。
せっかく開業したデイサービス・訪問介護業を倒産で減少させないために、いま話題になっているのがM&Aというビジネスモデルです。
M&Aを成功させるためにおすすめなM&A仲介会社を、10社厳選してご紹介していきます。
目次
デイサービス・訪問介護業のM&Aの実状とは
急増している介護事業の倒産件数
株式会社東京商工リサーチの発表によると、2017年度の介護事業者の倒産件数は115件に上り、介護保険法が施行された2000年以降、過去最多の数字となりました。
介護事業者の倒産件数115件のうち、デイサービスの倒産は91件にも上るのです。
原因は安易で計画性のない開業が増えたため
規制緩和により参入のハードルが下がったので、デイサービスを開業する人が急増しました。
他業種からでも居住系介護サービスに比べると安価な初期費用で始められるので、安易な気持ちで新規事業者が一気に参入したのです。結果として、競争が激化して敗れた事業所が閉鎖に追い込まれました。
ほかにも介護事業が失敗してしまう原因
介護事業が失敗してしまう原因に、そもそも介護業界全体が人手不足という現実があります。
利用者が増え続けているのに、対応できるスタッフがいなければ、事業所を継続させるのは不可能ですよね。
スタッフ数を充足させるには、効果的な求人広告を出すなど、かなりの経費がかかります。
経費を抑えてしまうと、人が集まらない、採用しても期待していた働きがない結果となり、経営者本人が現場に出て仕事することになるのです。
経営者が現場に出ることは基本的にありません。介護の経験や資格があるのなら別です。しかし、まったくの異業種から新規参入するのであれば、現場はスタッフだけで回してもらうようにしましょう。なぜなら、スタッフだけで回さないと人材が育たないからです。
異業種から参入した経営者のほとんどが、スタッフに対する対応を間違えているのです。
せっかく開業して、利用者も増えてきたデイサービス・訪問介護事業を閉鎖してしまうのではなく、M&Aを活用して事業を継続していく選択肢もあることを知ってほしいのです。
M&Aを成功させるには、実績のあるM&A仲介会社を見つけることから始まります。
デイサービス・訪問介護業のM&Aでおすすめの仲介会社10選
デイサービス・訪問介護業界のM&Aを検討している人に向けて、おすすめの仲介会社を10社ご紹介していきます。参考にしてみてください。
M&Aコンサルティング
M&Aコンサルティングには、「SCALE」という企業価値向上に注力したM&A支援サービスがあります。SCALEは売却後に会社を経営するのではなく、投資することで事業の成長を見守るのです。
デイサービス・訪問介護業の事業価値についてどのくらいの価値があるか、そもそも事業価値ってどういうものかを的確に判断して回答してくれます。
デイサービス・訪問介護業によって、それぞれの独自の強みを引き出してくれて、高額売却へとつなげていってくれます。
「あなたの会社を希望の価格で売却します」が、M&Aコンサルティングのキャッチフレーズです。デイサービス・訪問介護業を高く売りたいなら、ぜひ相談してみてください。
M&Aキャピタルパートナーズ
M&Aキャピタルパートナーズも、同じM&A仲介会社であるレコフとM&Aをしていて、老舗仲介会社の仲間入りをしています。成長が著しく、取り扱い案件も豊富なM&A仲介会社です。2019年年明け早々に発表した2018年10~12月期の連結決算は、純利益が前年同期比85%増の13億円とのことです。多くの案件を抱えて、そして案件を成約へと導いたことによる結果です。
経営が難しくなってきたデイサービス・訪問介護業だけど本当に売れるのか、と不安を感じている経営者にはぜひ相談してほしい仲介会社です。
大手企業に高額で売却したいと考えている経営者にも、相談してほしい仲介会社です。
企業の規模に関係なく対応してくれます。
日本M&Aセンター
日本M&Aセンターのホームページでは「最高のM&Aとは、人の結婚と同じように一緒になって幸せになれる相手と巡り合うことであり、お互いの会社が敬意と同じビジョンを持って新たなステージへ進み成長していくことこそ、M&Aのゴールです」と明記されています。日本M&Aセンターは売却した後も、サポートしてくれるメリットがあります。
デイサービス・訪問介護業は、高齢者をケアする事業であり、人と人のつながりを大切にすることで事業を成長させます。人間相手の事業には、日本M&Aセンターのように、友好的なM&Aを進めてくれる仲介会社がぴったりなのではないでしょうか。
ストライク
ストライクは、SMARTというサービスを提供しています。従来は、問い合わせてから事例を紹介してもらい、こちらの情報も提示してからでないと買い手を探せませんでした。ストライクは、インターネットで買い手を効率的に探すということを可能にした、M&A専門仲介会社なのです。デイサービス・訪問介護業は他業種から参入している経営者が多いのも特徴です。ほかに本業がある経営者が多いので、とても忙しくなります。普段の経営とM&Aを両立するのは、とても難しいのです。
インターネットでM&Aできる企業を探せるのは大きなメリットです。介護事業同士のM&Aだけでなく、異業種への売却も検討できます。
インテグループ
M&A仲介会社の中では、とくに知名度が高いといえます。
大手民間調査会社が実施した認知度調査でも、1位を獲得している人気のM&A仲介会社です。
知名度を生かして、個人で経営しているデイサービス・訪問介護業を大手企業に売却し大手の傘下に入ることで、今後はデイサービス・訪問介護業の設備を充実させるように資金投資に関しても対応できるようになりました。
公認会計士、税理士、弁護士などの専門家が在籍しているので、M&Aに関するあらゆるお悩みに対応してくれます。
M&Aアソシエイツ
M&Aアソシエイツは、政府系金融機関出身のスタッフによって設立されています。中小企業の顧客に特化しているM&A仲介会社です。
政府系金融機関が行っていたM&Aに関するアドバイスを、中小企業経営者も受けることができるのです。デイサービス・訪問介護業を経営している個人経営者も含まれます。
まだM&Aは少し先になるかなと思っていても、どのくらいの事業価値があるのかということを、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。
中小企業M&Aサポート
中小企業M&Aサポートの強みは、多数のネットワークを保持して全国の数千社以上の登録企業データベースから、企業の紹介を行っていルことです。全国の弁護士、会計士、税理士と独自のネットワークを持っています。豊富な情報量と独自の企業分析を行い、確度の高い会社を厳選して最適な会社を紹介してもらうことができます。
大企業なら社内にM&Aサポートチームを設立して対応できますが、中小企業、個人経営者ではM&A専業のスタッフを社内に持つことは難しいです。
専門家と連携して、M&Aをサポートしてくれる仲介会社を選んで相談してみください。
コーポレート・アドバイザーズ
コーポレート・アドバイザーズでは、高い案件開拓力があります。
潜在的な譲渡企業に対しても、M&Aの提案を行うことがM&A実現には必要不可欠であるということです。売り手企業が現れるのをただ待つだけでなく、開拓していこうといった考え方です。潜在的な譲渡企業のニーズを顕在化させることができる、高い案件開拓力をもつM&Aマーケティング専門チームを有しています。
すぐに売却したいというわけではないけど、デイサービス・訪問介護業を経営してみようかと検討している段階でも、気軽に相談ができる仲介会社です。
クラリスキャピタル
完全成功報酬制をとっていて、最低報酬額は200万円からとリーズナブルな料金体系をとっています。売却金額1億円以下の案件にも対応しています。
クラリスキャピタルのおすすめポイントは、年商1億円前後の小規模事業会社からの相談が多く、他のM&A仲介会社が規模的に扱わないケースでも対応してくれるところです。デイサービス・訪問介護業、個人経営が多い傾向ですから、小さい規模でも本当に事業を売却できるか不安を感じる経営者にも相談してほしい、おすすめの仲介会社です。
フォーバル
フォーバルグループは創業以来35年以上、中小・小規模企業とともに歩んできました。
いわゆる、中小企業密着型のM&A仲介会社です。
約2万社に提供している企業経営支援サービス「アイコン」は、定期訪問を通じて経営に関するさまざまな相談を受け付けています。
個人経営でもあるデイサービス・訪問介護業経営者に、最後まで寄り添ってM&Aをサポートしてくれます。
デイサービス・訪問介護業のM&Aで仲介会社を選ぶ際のポイント
デイサービス・訪問介護業でのM&Aと相性の良い仲介会社を10社ご紹介してきました。次に、実際に仲介会社を選ぶときの注意点を、3つのポイントに分けてご説明していきます。
デイサービス・訪問介護業に精通しているか
介護業界に精通している仲介会社を選ぶときは、実際にデイサービス・訪問介護業のM&Aを行った経験があるかどうかが見極めるポイントとなります。
M&Aには、デューデリジェンスといった書類による精査があります。介護業界でのM&A経験があれば内情を深く理解することができます。
M&A仲介会社が、デイサービス訪問介護業に精通しているか確認するためには、業界内でのM&A実績があるかどうかを確認してみてください。
デイサービス・訪問介護業でのM&A事例があるか
デイサービス・訪問介護業のM&A実績があるM&A仲介会社だったら、事例に関しても豊富に持っています。
自分が経営しているデイサービス・訪問介護業と同じくらいの規模、条件で実際にあったM&A事例について聞いてみましょう。すると、自社がどのくらいの金額で売却できるかを想定することができます。
M&A仲介会社に問い合わせるときに、デイサービス・訪問介護業でのM&A事例について聞いてみてください。
「ただ売れればいい」という考えではない
大切に育ててきたデイサービス・訪問介護業です。なるべく早く売りたい、金額もいくらでもいいという経営者は珍しく、少ないのではないでしょうか。
買い手企業は、デイサービス・訪問介護業を引き継いでくれるだろうか、高齢の利用者が居心地よく滞在し続けてくれるだろうかと売り手企業は心配をしています。介護スタッフが、M&A完了後もいままで通り働くことができる環境を維持できるのかも懸念してることでしょう。
人に対してサービスを行う事業ですから、M&Aは結局、人対人だということをきっちり理解してくれる仲介会社を探してみてはいかがでしょうか。
買い手候補が決まってきたら、M&Aの条件として、利用者がいままでと同じサービスを受けられる、従業員は雇用継続と待遇改善があるように条件を設定してみましょう。
デイサービス・訪問介護業のM&Aなら仲介会社に相談をしよう
デイサービス・訪問介護業のM&A実績がある仲介会社に相談してみてください。豊富な事例について教えてもらえます。
業界について深い理解と専門知識があるスタッフが揃っているので、M&Aを効率的に行うことができます。ぜひ、仲介会社の利用を検討してみてください。
中でも最初にご紹介したM&Aコンサルティング社では、数々のM&Aノウハウを持っており、自社の価値を最大化してから売却することを得意としています。
より満足できるM&Aにするためにも、一度ご相談してみることをおすすめします。
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