パン屋の事業譲渡【事例から読み解くポイント】

近所においしいパン屋があるとなると、毎日でもおいしいパンにありつけるわけですから、何となく優越感を感じますよね。

また、パンが好きな方なら、おいしいパンがあるよと聞いたら、少し遠くでもわざわざ買いに行ったりします。

美味しい商品は決まっていて、午前中には売切れてしまうほどの人気ということもあります。朝早くからお気に入りのパンを求めて、お店に出向くこともあるのではないでしょうか。

今回は、多くの人から人気を集める「パン屋」の事業譲渡についてお話していきます。

 

パン屋が事業譲渡の道を選ぶメリットとは

事業譲渡を選んだ場合、オーナーにどのような恩恵があるのでしょうか。

ここでは、オーナーが受ける5つのメリットについてご紹介します。

 

経営のプレッシャーから解放される

パン屋を営業していくのは本当に大変です。

早朝から仕込みをやって、焼きあがったパンは、当日中に売ってしまう必要があります。賞味期限が短いのです。生鮮食品といってもいいくらいです。そして、とにかく焼き立てが一番おいいしいのです。

ですから、時間との勝負です。

しかも、かなりの体力が必要です。小麦粉の入っている袋などはかなり重く、それを何度も運ばなければなりません。ずっと立ち仕事で、足腰を相当鍛えておく必要もあります。

その反面、イースト菌というデリケートな材料を扱います。温度・湿度管理もとても大切です。

このイースト菌のご機嫌を損ねてしまうと、おいしいパンが焼きあがりません。

天候を確認しておく必要もあり、季節によっても、配合する材料の分量も変えていかないといけないのです。これは、体力と細やかな気遣いと両方が必要な仕事ということになります。

難しい仕事をこなしていくことに「やりがい」を感じて続けてこられたオーナーが多いのですが、やはり年齢的なこと健康問題などを抱えてくると、どうしても「お店をたたもうかな」と考えてしまいます。

しかし、「お店をたたむ=廃業」を選んでしまっていては、せっかく育てた事業をそのまま閉めてなくしてしまうだけで、何も残りません。

もし、M&Aによる事業譲渡を選択した場合、事業を譲渡したことによる「現金」が手に入ります。パン屋を続ける、体力的、精神的なプレッシャーから解放されて、現金が手に入るわけです。

それを元手に新しい事業を始めるもよし、ハッピーリタイアして、自由に生活することもできます。

 

後継者問題の解決

パン屋は、本当に忙しい商売ですから、自分の代で終わらせようと考えているオーナーも多くいらっしゃるでしょう。

しかし、自分の店のパンを気に入って通ってくるお客様も存在します。

閉めてしまっては、悲しむ人がいるわけです。

近所においしいパン屋があるというのは、不動産を選ぶ時にも大きなメリットになります。実際にそれをセールストークに入れる不動産営業マンもいるのです。「おいしいパン屋」というのは、地域の大きな財産でもあるのです。

このM&Aでの事業譲渡で、パン屋事業を始めたい熱意のあるオーナーにおいしいパンを焼いてもらって、地域の人に提供してもらうこともできます。

「パン屋の事業」を手放すことにはなりますが、販売していた人気パンはしっかり引き継いで行ってももらえます。

 

事業や店舗の拡大

パン屋事業を拡大したいとき、事業譲渡の手法が使えます。

一号店はイチから作ったけど、2号店に関してはM&Aで事業譲渡を行って手に入れる、ということもできます。

イチからお店をつくるよりも、初期費用を低めに設定することができ、すぐに開店することも可能です。すでに営業を続けていたお店をそのまま買い取るのですから、オーナーが変わるだけで、表向きには何の変化もなく新しく始めることができるのです。

一方、パン屋事業だけでなく他の事業もやっている場合に、パン屋事業だけを譲渡したいという時も、M&Aスキームが使えます。

パン屋事業を手放して、他の事業への設備投資をすることができるのです。

事業を譲渡したい人、譲り受けたい人、両方にメリットがあるのが、M&Aでの事業譲渡の特徴です。

 

従業員の雇用安定や待遇改善

パン屋に必要な人材は、「パン職人」と「パンを販売するスタッフ」ですよね。

人気パンのレシピを熟知している経験豊富な「パン職人」は、ともて事業価値が高いといえます。

また、パンの種類と値段をすべて覚えている「販売スタッフ」も大きな事業価値ではないでしょうか。両者ともとても大切な人財です。

また、新しく事業譲渡される側においても、ベテランスタッフは、新しく事業を始めるときは必要です。この高い価値のある人材の雇用安定はもちろんのこと、従来よりも待遇を良くすることを必ず譲渡の条件に入れておいてください

同じ店に勤務することができて、そのうえ待遇が良くなるのなら、事業譲渡したからと言って退職を申し出るスタッフはいなくなります。人材を失うという心配が不要になるのです。

 

譲渡による現金獲得

経営のプレッシャーから解放されると前述しましたが、事業を譲渡することで、手元に現金が入ってきます。

自営業の方は、退職金というものが基本的にはありません。共済に加入する、自分で退職金としてコツコツと貯金をしておくなど退職金を独自に作る方法はありますが、サラリーマンのように、雇われていた会社から支給されるということはないのです。

ですから、自分が育てた事業をできるだけ高額で譲渡することにより、手元に退職金代わりになる現金を多く残すことができます。

 

パン屋の事業譲渡の事例

【実際にあったパン屋事業譲渡の事例とは?】

地方で営業しているパン屋だと、車が数台置ける駐車場を完備している物件を所有している方が多いです。またそのような店を2店舗以上と複数経営されています。

創業者であるオーナーもそのまま経営に残るという形が多く見受けられます。

個人経営者であったパン屋オーナーが、資本力を持った企業との提携を望んでいる場合が多いのです。

 

【既存のパン屋を新規事業として参入させるメリットとは?】

先程ご紹介した事例ですと、パン屋を経営していたオーナーがそのまま残るという条件ですから、パンの作り方、販売方法などを熟知した人材がすでに存在します。

新規採用の必要がないのです。そして、パンを作る設備も整備されています。

新規に事業を始めるのに、投資金額を低く設定できるわけです。初期費用が少ないということは、経営に対するリスクも少なくて済むということです。

 

パン屋の事業譲渡の事例から見る注意点

先程の項目では、実際に行われた事業譲渡の事例をご紹介しました。この項目では、実際の事例を確認したことで、見えてくる4つのポイントについてご説明します。

 

ビジネスモデルの収益性や独自性は譲渡額に反映する

まず、ビジネスモデルの収益性と独自性とはなんでしょうか。一つずつご説明します。

 

・ビジネスモデルの収益性

一言で言ってしまえば、「どれくらい儲かるか?」ということです。

最近のパン屋の傾向として、「高級志向」か「薄利多売」という商法をとっています。

高級食パンにみる、高級志向です。2斤で1000円くらいしますから、一度で普通のパン屋の3倍くらいの売り上げがあるわけです。

また、1品を100円から300円くらいまでで価格設定していて、一日の売り上げが40万円前後、1か月1,200万、年間で1億5千万程度の売り上げがあるというお店もあります。

こう見てみると、おいしくて人気のパンを販売していると、安定した売り上げがあるということです。

譲受される側の企業は、どのようなビジネスモデルで、どれくらいの売り上げがあるのかが一番気になるところです。売れ筋商品レシピ、そして平均的な売上高(季節ごとにまとめる)、必要経費、経常利益、負債などをきっちりデータ化しておくことです。

わかりやすい経営状況だと、譲受側もスピーディーに事業譲渡するかどうかを判断してくれます。時間短縮できるというのは、かなり利益率が上がります。

 

・ビジネスモデルの独自性とは?

次は、独自性についてお話します。

つまりオリジナリティーが必要だということです。パン屋でいえば、そのお店の人気商品、売れ筋商品ということになります。お店独自のレシピが存在する必要があります。

テレビなどで紹介された、雑誌の特集でも紹介された商品があると、お客さんが買っていきます。そのような商品は、すでに人気がありますから、より一層売れやすくなります。

お客を呼び込める商品をいくつも置いているなら、かなりパンメニューに独自性があるということになります。あのお店に行かないとあのパンが食べられない、というオリジナルメニューを開発活かしていくことで、お客様を呼び込めるお店作りができますよね。

そして、SNSなどを駆使して、そのパンを紹介し、いろんな方に自分のお店を知ってもらうことも大切です。素晴らしい商品を作り出し、それを周りに知らせるという行動力も必要になってきます。

 

ビジネスモデルの収益性と独自性についてご説明いたしました。

読んでいただいたら、おわかりになったと思うのですが、この収益性と独自性を高めることは、事業価値を高めることにつながります。事業が高い価格で譲渡できるということです。

パン屋の事業を譲渡したいと考えるようになったら、すぐにでも、この収益性と独自性について確認する「クセ」をつけることをおすすめします。

新しいメニューを開発したら、どれくらいの年代にどれくらい好まれて、そして売れるだろうかということを考えておいてほしいのです。

人気のパン屋というのは、常に新しいメニューを開発しています。そしてスタッフが新しいメニューを開発することも支援しています。新商品なら買ってみようかなというお客様は意外に多いのです。

オーナーというのは、お客様からすれば少し遠い存在ですが、スタッフは比較的近い存在です。お客様もどこかの会社やお店に雇われているサラリーマンが多いのですから、やはり同じように雇用されている人に親近感があります。

そして、その同じ立場の人が考えて、そして他のスタッフもそれをお勧めしているなら、自分も一度食べてみようかなという気分になります。

 

長い時間が掛かる場合もある

M&Aというのは、企業間の結婚と言われています。

実際に、人同士の結婚でもお付き合いからプロポーズがあり、そして結納があり婚約が調い、そして式場の手配、新居の準備、新婚旅行の準備などと、結婚式まですべて終わって新生活を始めるまでには、少なくとも半年くらいかかるのではないでしょうか。

M&Aの場合は、双方「事業を譲渡したい」「事業を譲り受けたい」という企業間で行われますから、比較的、話は早いといえます。

また、信頼できるM&Aエージェントを見つけて、間に入ってもらうことができたなら、事業譲渡を完了するまでに短い時間で済みます。

 

【間に入ってくれるM&Aエージェントで時間短縮もできる?】

ズバリ申し上げますとパン屋の事業譲渡の経験があるエージェントを選ぶことで、時間短縮が可能です

パン屋業界に理解がありますから、一から説明する必要がなく、スムーズに事業譲渡完了までサポートしてくれます。

スピーディーな事業譲渡を検討するなら、パン屋事業譲渡に関しての実績があるエージェントを選ぶことをお勧めします。

 

事業譲渡は人対人

パン屋というのは、人が集まるところです。

朝食はパンにしているという方も多いのではないでしょうか。毎日、口にするものです。やはりかなりの思い入れがありますよね。毎日来ているお客様も多数存在します。

買いに来る人も「人間」です、また作っているのも「人間」です。

パン屋というのは、人間同士の交流の場とも言えます。

そんな人が集まるパン屋の事業を譲渡されるのもまた、「人間」です。

人間対人間で話を進めていく必要があります。

 

どれだけ、自分のパン屋を大切に育ててきたか?異業種の経営者でもあっても、経営に携わる人間なら、何度かコミュニケーションをとる中で、自然にわかってしまいます。

大切に育てられたお店なら、必ず引き継ぐ経営者も大切に継続していってくれます。

「事業」を譲渡できるということは、その店の経営は成功したという証なのです。

そのことを念頭に入れていただいて、事業譲渡を後悔のないよう進めていただきたいと思います。

 

パン屋の事業譲渡を行うなら

やはり事業譲渡をスピーディーに成功させる秘訣は、パン屋事業譲渡の実績があるM&Aエージェントを見つけることです。

譲渡先を探すよりも、この実績があるエージェントを見つけることが「事業譲渡」成功への近道になります。

成功報酬制をとっているエージェントなら、事業譲渡が完了するまで親身になってサポートしてくれるでしょう。

 

最後に、当サイトがおすすめするエージェントをご紹介します。

 

スパイラルコンサルティング社

 

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